「投資はマインドが9割」そう言われるには理由がある。
今回はその投資に関するマインドの具体例を5つ挙げ、重要であることの理由を解説していく。
一喜一憂しない
株やFXなどの種類によらず、値動きや勝ち負けに一喜一憂してはいけない。
なぜなら、少し値下がりしたからといって焦って売ってしまったり、逆に保有銘柄がちょっと値上がりしただけで慢心し根拠の薄い銘柄に手を出してしまったりすることで、確実に「高値つかみの安値売り」になってしまうのだ。
そもそも投資というのは、中長期目線で優良企業や経済の成長とともに資産を増やしていくもの。
短期的なトレードや根拠の無いモノに対して投機的にお金を突っ込むことは、根本的に投資ではないのだ。
だから自分の資産の評価額が少し上下したくらいで一喜一憂せず、どっしり構えて将来的に資産が増えることに自信を持っておくべきだということ。
値が下がったら狼狽するのではなく良い買い場が来たとウキウキし、値上がりした際にはリバランシングのために一部を売却して利確するような判断ができると良いだろう。
隣の芝生は青く見える
「隣の芝生は青い」は自分のものより他人のものの方が良く見えることの例えだが、投資の世界でもそれは当てはまる。
それは特に自分が保有している銘柄の評価額が下がっているときや負けが込んでいる時が顕著だろう。
そういう時にちょっとでも「今〇〇投資が熱い!」みたいな情報を目にすると、ほとんど精査せずに手を出してしまったり、資金づくりのために長期保持目的の銘柄を決済してしまったりするのだ。
これは本当に愚行であり、全く方向性の定まらない一貫性のない投資になってしまう。
そうでなくても投資の世界では詐欺まがいの案件が次々に湧いて出てきて、「1年で資産が10倍に!?」とか「勝率97%の自動取引システムが無料で手に入る!」みたいな謳い文句でカモを引き込もうとしているのだ。
そういったものに目移りしてしまわないように、実際にお金を投じる前に自分の「投資ルール」はしっかりと確立し、ちょっとやそっとのことに動じないことが大切だ。
人の行く裏に道あり、花の山
投資で着実に利益をあげたいと思っているなら、“人の裏”をいくべきだ。
端的に言えば、価格が下落して大衆が売りに走っている局面では買い向かい、価格が上昇して市場が加熱している局面では冷静に一部を利確するなどの判断が求められる。
これが簡単なように思えて実はメチャクチャ難しい。
なぜなら人間の感情的には上記の真逆に考えてしまうのが普通だからだ。
市場が加熱している時には「まだいける!」とウハウハな気分で高値で買い増し、2022年のような下落局面では「もうダメだ・・・」とばかりに安値で損を確定し、市場から退場してしまう人さえいる。
そうなってしまわないように、下落局面でしっかりと買増しできるような資金管理・銘柄選定をすべきなのだ。
市場に勝とうとしない
数年前からインデックス投資が流行っているが、これは実際ひどく退屈だし短期的に驚くようなリターンを得られるものではない。
米国のS&P500や全世界株式のような指数に連動したパフォーマンスを目指すETFを購入し(基本は定額の積立)、長期保有し続けるものなのだ。
インデックス投資ではなく個別銘柄を購入する場合においても、長期的に成長が見込める優良銘柄を長期間保有するのが基本だ。
それにも関わらず、まだ若く見通しのたたない値動きの激しい企業にまとまった額を突っ込んだり、短期的な売買を繰り返して直近の利益を追い求めたりして、市場に勝とうとしてしまう人が何と多いことか。
つまり、市場に勝とうとする(ハイリターンを求める)ことによりハイリスクの対象に資金が偏ってしまい、結果的に大きな損失となるわけだ。
これは、ハイリスクハイリターンの投資先が悪なわけではなく、資金力に合わせて適切な配分でやるべきだということ。
むしろ投資資金が500万円に満たないようなケースでは手を出さないのが無難だろう。
長期目線を持つ
繰り返しになるが投資というのは本来、企業や経済の成長とともに長期的に自分の資産も増やすことだ。
どうしても短期的に大きなリターンを得たいという人が多いが、実際それは非常に難しい。
確かにFX・株のデイトレード・10倍銘柄を引き当てる・暗号通貨が爆上がりするなどで大きなリターンを得る人はいるが、それは本当に極々一部の例である。
ほとんどが“まぐれ”か、膨大な精神力と時間(損失も)を費やして確立したやり方で、到底他人には真似できないシロモノだ。
自分がもし、ある程度まとまった金額の損失も許容できるし、家族も遊びも捨てて数ヶ月〜数年間没頭できるというのであれば、それも可能だし悪くはないだろう。
逆にそんなに時間も精神力も費やせないのなら、間違いなく10年以上の長期目線を持っておくべきだ。
今回のまとめ
投資はマインドが健全であれば、すでに勝ったといっても過言ではないだろう。
個人的な感覚ではマインド8割、銘柄選定2割といったところだ。
仕事(本業)・家事・育児・プライベートが忙しい中、限られた時間でリターンを得るためには、今回紹介した内容は全て頭に叩き込んでおこう。
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