2013年2月に開始したハンサードの積立投資。そのポートフォリオの中のファンド「HIL Fidelity Global Technology USD」についてまとめる。
文字通りテクノロジー系の企業に投資している当ファンド。2022年の米国市場はテック系企業が大きく下落している中、今後どのような動きを見せるのか、注視していく必要がありそうだ。
ファンドの概要
当ファンドの販売開始日は2014年4月9日なので、比較的新しいファンドと言えるだろう。
にも関わらずファンドの規模は「10.91bn GBP」と非常に大きく、それだけ多くの資金が集まるセクターであり人気なのだろう。
ファンド名に「Technology」とあるところからして、当ファンドがテクノロジー系の企業に投資していることは明らかだ。
セクター比率で言うとテクノロジーが69.73%(一般消費材:11.07%、通信:9.70%)と約7割を占め群を抜いている。
国別で見ればアメリカが64.53%と、やはりアメリカは強い。
そして投資先となっている企業のTOP10社が以下だ。
Company Portfolio weight
- Microsoft Corp(MSFT) 6.23%
- Apple Inc(AAPL) 5.48%
- Amazon.com Inc(AMZN) 3.54%
- Alphabet Inc(GOOGL) 3.24%
- Salesforce Inc(CRM) 3.11%
- SAP SE(SAPX) 2.95%
- Telefonaktiebolaget LM Ericsson(ERIC B) 2.29%
- Workday Inc(WDAY)2.23%
- Visa Inc(V) 2.02%
- NXP Semiconductors NV(NXPI) 1.95%
GAFAM系をはじめとして、一度は耳にしたことがあるであろう大企業が並んでいる。
上記のパーセンテージを合計するとおよそ33%となり、全体の1/3を占めていることが分かる。
テクノロジーセクターは保守系のセクターではないが、成長性が大きいのは事実で、これは2020年後半からの成長を見れば一目瞭然だろう。
ただし今年(2022年)のような下げ相場では大きく値を下げるのも事実なので、ボラティリティは高めだと言えるだろう。
ポートフォリオに組み入れている根拠
当ファンドは積立開始当初からポートフォリオに組み入れていたわけではなく、2021年5月に新たに組み入れたものだ。
当初はコロナショックに対する金融政策によってもたらされジャブジャブの資金が市場に流れていたため、ハイテク株の価格も勢いよく上昇していた。
だからと言うわけではないが、これからのwithコロナ経済に向けてもテック系は伸びるだろうとの見方が根拠であった。
それが今年2022年の利上げに伴って近年稀に見る下落相場となった。
ただ、長期的に見れば“優良な”テック系企業が成長していくのは必然だと考えている。
なぜなら、テクノロジーこそが私たちの生活を劇的に変化させ、時代を作ってきた紛れもない事実があるからだ。
例えば、自動車・パソコン・インターネット・テレビ・携帯電話・遠隔医療・AIなど、身の回りのあらゆるものがテクノロジーの進歩によるものだ。
そしてこれらの技術を開発し市場を開拓した企業、高いシェアを誇り他社優位性のある企業というのは今後も成長が期待できる。
今年2022年のように大きく下げることもあるのは事実だが、そんな時こそ逆に多くの口数を買える好機だと見ている。
ファンドのパーセンテージと運用成績
当ファンドは前述の通り2021年5月のポートフォリオ見直し時に、新たに組み入れた。
他のファンドを一旦売却するスイッチングではなく、翌月からの積立先を変更するリダイレクションで、その比率は全体の10%だ。
直近3年の成長率は79.27%と、コロナ禍の反動で大きく上昇した感はあるが、直近1年では-0.38%と低調。
ただ、長期積立投資はドルコスト法に則しているため、下げる時期があった方がその後の成長時期に得られるリターンが大きくなる。
テック系は景気敏感セクターでありボラティリティも大きいが、長期的に見れば成長していくと見ているため保持していくつもりだ。
今回のファンドまとめ
今回まとめたファンドは、テクノロジー関連の企業に投資している「HIL Fidelity Global Technology USD」だ。
今年2022年の荒れた相場状況に影響されて成長率も低調だが、今後米国のインフレがピークアウトしてからの伸びに期待したいところだ。
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