2013年2月に開始したハンサードの積立投資。そのポートフォリオの中のファンド「HIL BlackRock World Mining」についてまとめる。
世界中の鉱業や金属資産へ投資するのが当ファンドだ。詳しく見ていくことにする。
ファンドの特徴
ブラックロック・ワールド・マイニング・トラスト(Blackrock World Mining Trust PLC)は、英国の投資信託会社である。
ロイターの紹介ページより抜粋すると、
【事業内容】投資目的は、世界中の鉱業及び金属資産への分散投資を提供することである。
https://jp.reuters.com/companies/BRWM.L
主に上場有価証券に投資する。投資方針は、物理的な金属だけでなく、金属や鉱物の生産から得られるロイヤルティへの投資を含む。総資産の約10%を物理的金属で保有しており、約20%を相場のない投資に投資する。
https://jp.reuters.com/companies/BRWM.L
一言で言えば資源系のファンドであり、鉱業や金属の需要によってファンド価格は上下する。
- GLENCORE PLC 9.72
- BHP GROUP LTD 8.84
- VALE SA 7.35
- ANGLO AMERICAN PLC 6.94
- NEWMONT CORPORATION 4.60
- RIO TINTO PLC 4.07
- FRANCO-NEVADA CORP 3.90
- FREEPORT-MCMORAN INC 3.76
- TECK RESOURCES LTD 3.49
- WHEATON PRECIOUS METALS CORP 3.42
投資先業を見ると、世界中の名だたる鉱業資源企業・鉱山企業・鉱物の生産企業が名を連ねている。
まさにそのファンド名称の通りの構成だ。
ポートフォリオに組み入れている根拠
まず当ファンドは世界最大の資産運用会社であるブラックロックの英国子会社によって管理されており、それだけでもある程度信頼に値するといえるだろう。
積立開始時の初期ポートフォリオであり、正直なところ開始直後は「IFAが奨めているのだから間違いないだろう」くらいの考えがあったことは否定できない。
ただ、この時は中国の激的な経済成長が見込まれており、金属類の需要は増えていくだろうとの根拠があったため、自分としても納得していたのだ。
鉱山系の企業群というのは、鉱物自体の価格が上がれば当然売上も増える。
価格は需要が多ければ上がるのは自然であり、ではその需要は何に支えられているのかと言えば、やはり「モノづくり」だ。
建物や車などをたくさん作ろうとするほど鉄やアルミなどの金属が必要だし、家電製品や工具類、日用品に至るまでありとあらゆるものに金属類は使われている。
そう考えれば、今は発展途上である大国、例えばインドやアフリカの国々が大いにそれらの資源を消費する可能性があるだろう。
長期的に見ても、今後人口は数十年は増加し続け経済も発展していくわけだから、金属の需要が極端に減ることは考えにくいわけだ。
これらの点を踏まえて、バイ&ホールドする意義があるだろう。
ファンドのパーセンテージと運用成績
当ファンドは積立開始時から唯一パーセンテージを変えずに積立し続けている。積立比率は20%だ。
実は当ファンドはつい最近まで「我慢の時期」が続いていた。
積立開始直後から価格が下がり始め、底を打つまでに3年かかった。
そこからジワジワと時間をかけて上昇し、コロナショックを抜けた辺りからプラスに転じ現在に至るといった感じだ。
価格が低かった時期により多く購入し続けていたため、今になってその恩恵を受けている感はある。
これがまさに長期積立投資の醍醐味であり、価格が低い時期をどう自分の軸をぶらさずに乗り切るかが非常に大切なのだ。
2022年7月時点でのパフォーマンスは直近1年では「−4.11%」と低調だが、10年の軸で見れば「44.67%」となかなかに素晴らしいパフォーマンスを叩き出してくれている。
今回のファンドのまとめ
今回取り上げたファンドは「HIL BlackRock World Mining」というファンドだ。
資源系ファンドは値動きが激しい特徴があるが、長期的には経済の発展とともに鉱山資源の需要も成長していくと予想している。
引き続き保持していくつもりだ。
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