ハンサードのアスパイアは長期積立であるから、ポートフォリオを変更することもあるだろう。
と言うか、何十年も大事な資金を積立てるわけだから、開始当初のままというのは危険すぎるだろう。
そのポートフォリオ変更に関して、リダイレクションとスイッチングという2つのパターンを整理する。
ポートフォリオ変更について
ハンサードのアスパイアでは、100を超える優良ファンドから自由に投資先やその割合を決められる。
初期のファンドがどうなっているかは人それぞれ(IFAを通しているならば独自の割合になっている)のはずだ。
例えば私の場合は以下。
長期的な目線でファンドを選ぶのは基本だが、積立開始〜最初の方は割とリスクを取って“攻めた”ファンドを選ぶのがセオリーだ。
なぜなら、残りの積立期間が長ければ、一時的な下落期間があったとしても、その時に多くの口数を仕込みやがて上昇に転じた際に大きな利益を得ることができるから。
例えば債券よりは株式の方がリスクは高いし、先進国よりも新興国の方がリスクは高いが伸びしろも大きい。
ポートフォリオ変更のタイミングについては、以下の記事を参考にしてほしい。
値上がりに期待ならリダイレクション
ではいよいよポートフォリオ変更時の2パターンについてだが、まずはリダイレクション。
リダイレクションは、これまで積立てたファンドはそのまま保有しておき、次の積立から比率のみを変更する方式だ。
例えば、これまで全体の40%割り当てていたものを20%にする、または0%にしてまったく別のファンドに積立てるなど。
このリダイレクションは以下のような場合に向いている。
- ファンドの将来的な値上がりに期待
保有し続ければファンドの値上がり時にその分含み益が増える - 新たなファンド購入時のプール資金として
値動きの少ない(成績が安定している)ファンドなら、新たなファンド購入時に原資として利用できる
ファンドの切替時というのは、基本的に中長期的な目線で行うものだから、個人的にはリダイレクションを選択することが多いのかなと思っている。
利確したいならスイッチング
スイッチングは、それまで積立てたものを全て売却して、新たな積立先のファンドを購入する方法だ。
もしその時点で払込額より評価額が高ければ、実質的には利確することになる。
(解約による売却ではないためあくまでも形式的な話)
逆にその時点で含み損がある状態なら、将来的な成長には期待せず損切りする形になる。
または、将来性を感じる別のファンドを、今すぐ購入したい場合の原資としたと考えることもできるだろう。
私の場合の例を出すと、2022年の2月と7月にそれぞれ中国系ファンドをスイッチングにより売却している。
具体的には、2月に全体の20%割り当てていたうちの15%分をバリュー株系ファンドへ、そして7月に5%分をインドのローカル系ファンドへとスイッチングした。
中国系ファンドは積立開始当初から20%の組入率であり約9年間保有していた。
経済成長とともにファンド価格も十分に成長してくれたわけだが、成長の鈍化や国の情勢的にも怪しくなってきたためスイッチングに踏み切ったわけだ。
まとめると、スイッチングは以下のような場合に向いている。
- ポートフォリオ変更時にそれまでの成長を利確したい
- 新たなファンド購入の原資としたい
- 中長期的な成長が期待できなくなったため手を引きたい
細かいことを言えば、やり方によっては半分リダイレクションで半分はスイッチングという形にもできるので、その辺りは柔軟に対応したいところだ。
今回のまとめ
ハンサードアスパイアのポートフォリオ変更に際しては、リダイレクションとするかスイッチングとするかを選択できる。
これらをその時の状況に応じて適切に選択することが、後の運用成績に大きな影響を及ぼすのだ。
自分の方針・戦略によって柔軟に対応してほしい。
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