「複利は人類最大の発明である」とアインシュタインは言った。その複利のパワーを海外投資で最大化するためにやるべきことをまとめる。
と言ってもいくつもあるわけではなく、ごく単純な幾つかのルールを守るだけだ。では見ていこう。
“海外”積立投資と複利
海外積立投資とは、海外に本社を置くファンド・株式・ETFなどに毎月一定額を積立て投資することを指す。
なぜ日本ではなくて“海外”なのかと言えば、1番の理由は「成長性」だ。
それは例えば日本と米国のここ30年〜の株価成長(主要指数)を比較してみれば一目瞭然。
加えて、収入は上がらない(むしろ下がっている)し、優秀な人材はどんどん海外に出ていってしまうし、大手企業の業績はイマイチだし、とにかく今後大丈夫か?と思ってしまうような状況だ。
しかもここ最近(2022年11月現在)の円安や米国のインフレの影響によって物価が上がり、生活にも影響が出てきている。
そこで世界に目を向ければ、アメリカや欧州だけでなくこれからの成長が期待されている新興国、大きなイノベーションを起こすであろう各国の企業に至るまで、日本市場とは比較にならないほどの可能性が広がっているのだ。
そもそも複利とは?
ここで、複利とはどのようなものかを押さえておく。
複利は「元金+利益に対してリターンを得る」こと。
つまり、投資で得た利益を元金に含めて再投資する事で、さらに大きなリターンを得られるわけ。
例えば元金100万円の投資に対して年に10%の利率で運用したとすると、以下のようになる。
※端数四捨五入・税金考慮せず
- 1年目 単利:110万円 ⇄ 複利:110万円
- 2年目 単利:120万円 ⇄ 複利:121万円
- 3年目 単利:130万円 ⇄ 複利:133万円
- 4年目 単利:140万円 ⇄ 複利:146万円
- 5年目 単利:150万円 ⇄ 複利:161万円
- 6年目 単利:160万円 ⇄ 複利:177万円
- 7年目 単利:170万円 ⇄ 複利:195万円
- 8年目 単利:180万円 ⇄ 複利:214万円
- 9年目 単利:190万円 ⇄ 複利:236万円
- 10年目 単利:200万円 ⇄ 複利:259万円
これを見れば一目瞭然だが、単利で得られた利益が10年で100万円だったのに対し、複利で得られた利益はなんと159万円となり60%もの差が出るのだ。
もちろん実際の投資で10%のリターンをコンスタントに得続けるのは難しいし、マイナスとなる年もあるかもしれない。
でも逆に年に4%のリターンを得ることは割と現実的であり、なおかつその可能性を高めてくれるのが今回紹介している海外積立投資だということ。
それを実現し複利の効果を最大化すべく、絶対にやるべき3つの事柄を次章でまとめていく。
複利パワーを最大化するために
複利は投資で得た利益に対してもリターンを得ることができるため、資産を雪だるま式に増やすことができる、というのは先に述べた通り。
その効果を最大化するためにやるべきことというのは、以下の3つだ。
- 成長性・信頼性の高い投資先を選ぶ
- 機械的な積立投資をする
- 辞めずに続ける
たったこの3つなのだが、これが実は「頭では単純で分かりやすく誰にでもできるのに、実際にやるのは難しい」ということになる。
その理由も含めて書いていこう。
成長性・信頼性の高い投資先を選ぶ
誰しも「必ず利益が出る投資先」というものは分からない。
ただ、成長性が期待できその根拠となる情報の信頼性が高い投資先は存在するし、それを見つけることは可能だ。
例えば先に挙げた米国の主要指数に連動するようなETFもそうだし、数十年継続している有料レポートや会員制のメルマガなどから得られる情報もそうだし、時間があれば自分で企業分析して調べることだってできる。
しかしながら、そもそもその情報にたどり着くためにはある程度の勉強は必須だし、魅力的な謳い文句に流されて安易に投資先を決めることは絶対に避けなければならない。
現にちょっとネットで検索しようものなら、詐欺まがいの投資先情報が溢れかえっているから注意が必要だ。
かく言う私自身、暗号通貨関係の投資先に闇雲に資金を突っ込んで100万円以上溶かした経験がある・・・
そんな中で現在私がやっていて、今回の題材である海外積立投資に該当するのが「ハンサード社のアスパイア」という商品だ。
詳しくは以下の記事を見てほしいが、端的に言えば「海外の優良ファンドを毎月一定金額購入する」投資商品になる。
参考:【ハンサード積立投資】優良な海外ファンドに投資するメリットや注意点
機械的な積立投資をする
積立投資というのは、毎月や2ヶ月に1回など、定期的に決まった金額を投資する方法だ。
これは手動で自分でやっても悪くはないが、できれば自動化してしまった方がベターだ。
なぜなら、自分でやるのは単純にめんどくさいし忘れてしまうことだってあり得るし、何か他の欲求に負けてあえて投資しないことだってあり得るからだ。
そうなると積立投資として成り立たないし、積立投資における「投資期間を分散できる」というメリットが無くなってしまう。
実はこの「毎月一定金額」というのが非常に重要で、このやり方は「ドルコスト平均法」として広く知られている方法なのだ。
ドルコスト平均法は、「投資するタイミングを分散することでリスクを平準化することができる」というもの。
これは、一定金額を投資するため、対象ファンドの価格が下がるほど多く購入出来ることが理由だ。例えば、毎月50,000円積立てるとして、
- ファンドの単価が10,000円:5口→値下がりした時のリスクを限定できる。
- ファンドの単価が5,000円:10口→値上がりした時のリターンを大きくできる。
このようにして下落局面で多くの口数を仕込めることで値上がり時の利益をより大きくできるし、上昇局面で割高な時には口数は限定されるということだ。
これをとにかく機械的にやることで、中長期的に平均的にリターンを得られるのである。
辞めずに続ける
3つ目の「辞めずに続ける」というのが、実は最も重要。
と言うのも、複利のパワーというのは二次曲線的に伸びていくため、時間を味方につける必要があるからだ。
時間を味方につけるとはつまり、長く積立を続けるということ。
積立は1ヶ月の資金投入量は大きくないから、とにかく続けて原資を増やしつつ、利益も成長させるということだ。
この「続ける」というのが実は超難しい・・・
あなたもダイエットや資格の勉強などで、最初はヤル気があったが続かなかったという経験がないだろうか。
とにかく人は続けるということが苦手で、ことさら積立投資となると色んな雑念・負の感情・外野からの甘い誘いなどに影響され、むしろ辞めない人の方が少ないくらいだ。
例えば、
こんな感じで、とにかく中長期的な積立の足枷になることは無数に存在するのだ。
だからかなり強い気持ちで目標にコミットしていないとキツイと思う。
今回のまとめ
今回は海外積立投資で複利の効果を最大化するために必要な3つのポイントをまとめた。
大切なのでもう1度書いておく。
- 成長性・信頼性の高い投資先を選ぶ
- 機械的な積立投資をする
- 辞めずに続ける
シンプルだが、これができた時の効果は絶大なので、海外積立投資をやるなら確実に押さえておこう。
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