【海外ファンドへの積立投資】なぜ途中解約してしまう人が多いのか?

これからの時代に投資は必須だ。

その中でもちょっと敷居が高い海外ファンドへの積立投資について、なぜ途中解約してしまう人が多いのか?を中心にまとめていく。

 

海外ファンドへの積立投資は敷居が高い?

「海外ファンド」と聞くと、投資初心者からすれば難しそうで避けたくなるだろう。

確かにその名の通り日本のものではないし、日本株やFXなどに比べれば敷居が高いのは事実。

 

現に海外ファンドの中には初期投資額が1,000万円〜みたいなファンドもざらにある

それに「そもそもどうやって買うの?」という感じではないだろうか。

 

そこで頼りになるのが「IFA(資産運用のアドバイスをしてくれる人(会社))」の存在だ。

 

個人がやるならIFAは必要

資産1億円以上の資産を持っていてそれを投資に使えますというような人や富裕層なら別だが、海外に口座を開設してファンドを買ったりいきなり積立投資を始めるのは酷だ。

基本的にはIFAを通すことになるだろう

 

もちろんそれだけ手数料はかかるが、それを補って余りある優良ファンドに少額から投資できるならメリットの方が大きい。

何より自分で全部やるの大変じゃない!?てことだ。

 

ただ、一口にIFAといっても様々な会社やサービスがあるため、手数料をはじめとして契約前によく確認すべきだ

ここでは本記事の趣旨とズレるため詳しくは書かないが、詐欺に遭ってしまうこともあるため、くれぐれもここを中途半端にしない方がよいだろう。

 

せっかく始めた積立を途中解約してしまう理由

せっかくIFAに相談して自分の大切な資金を投資しているにも関わらず、途中で解約してしまう人が多いのが現実だ。

これは本当にもったいないことで、大切なお金をドブに捨てているようなもの。

 

なぜなら、積立投資は“早く解約するほど損をする”ケースが多いからだ。

解約してしまう主な理由になりそうな点を挙げていくので、現在積立進行中で解約を検討している人はよく確認してほしいし、まだやっていない人はこういった壁を乗り越えられそうかを考えてほしい。

 

手数料が思ったより高い

どんな投資対象にも手数料はかかる。

例えばお金を銀行に預けておくだけでも、ATMでお金を下ろす際の手数料や送金・振込の手数料が発生するのは、誰しも経験則として分かっているだろう。

 

株の売買には手数料を取られるし、銀行やFPが紹介する投資信託のような商品は手数料を搾取するために作られたようなものだ。

まぁとにかく「投資=手数料ビジネス」と言っても過言ではないだろう。

 

それで海外積立投資はどうなんだということだが、例えば海外の株やETFを自分で毎月定額買うなら手数料的には非常に安い。

それこそパーセンテージで言えば「0.0X%」くらいだし、ETFの買付手数料が無料(キャンペーンなどによる)という証券会社もあるくらいだ。

 

ただ、今回取り上げている海外積立投資は「海外の優良ファンドを毎月自動的に買い付けるもの(投資商品)」なので手数料については少々難解だ。

私が現在進行形で行なっている、ハンサード社のアスパイアという積立投資を例に出すと、積立年数が経過するほど手数料が平準化されて安くなるように設計されている。

参考:ハンサードのアスパイアって手数料高すぎ!?積立実績から分析してみた

 

これは提供会社から見れば当然のことで、なぜなら

  • より長く積立してもらった方が手数料も取れる
  • 短期間で簡単に辞められてしまってはファンドからの信頼性が下がる
  • 短期解約が多いと資金の流動性が大きくなるし経費に見合わない

のような理由があるからだ。

 

なので手数料に関しては、まず始める前に必ずシミュレーションするべきだし、満期まで積立し続けたトータルで考えなければ意味が無い。

 

運用成績が伸びない

積立投資は本来、中長期(10年〜30年)で考えるものだが、運用成績というのは日々更新される。

投資額に対する評価額やファンドの運用成績を示すグラフがいつでも確認できるわけだ。

 

となるとそれが気になってしまうのが人間の性というもの。

積立投資の性質がしっかりと分かっていれば短期的なファンドの値動きが気になることはないはずなのだが、「30年先の結果的な運用成績の“可能性”」だけを見て始めた人は値動きに一喜一憂だろう。

 

そもそも、どんなに運用成績が良いファンドでも、上がる時もあれば下がる時もある

現に私がハンサード社のアスパイアという商品で積立投資を開始した2013年2月直後から、ポートフォリオに組み込まれていた「HIL BlackRock World Mining」というファンドはどんどん下落していった。

 

そして悪い時にはマイナス50%を超える下落ぶりだったが、その後8年をかけて回復し、2023年1月現在でプラス50%成長まで上昇した。

ここで注目すべきは、価格が下落している時は“多くの口数”を買えるため、値上がりした時の恩恵が大きくなるのだ。

 

とにかく難しいのは、「見込みのあるファンドが下落している間にどれだけ持ちこたえることができるか」ということ。

もしファンド価格が下落していて辞めたくなったら、まずはIFAに相談してみよう。

 

どうしてもそのファンドが気に食わないなら、解約ではなくポートフォリオの変更を検討すべきだ

 

積立できる状況じゃなくなった

投資は「最悪無くなってもいいと思える余裕資金」でやるべきだが、自分を取り巻く環境というのは変化するから、状況も変わることがあるだろう。

例えば結婚・出産・転勤・転職・病気・介護など人生における環境の変化は様々だ。

 

転職して収入が減ったことで、積立に充てていた分を生活費として使わざるを得なくなるかもしれない。

もしくは病気をして長期間まとまった治療費が必要になってしまうことだってあるだろう。

 

正直なところ、私も子供ができたタイミングや転職のタイミングで、辞めようと思って妻に相談したこともあった。

それでも辞めずに続けていることで、2023年1月現在では70万円を超す含み益となっている。もちろん手数料控除後の話だ。

 

もしまだ積立を開始していないのなら、そのような変化に対応できるかを十分に考慮し、逆に既に何らかの積立を行なっているのなら、今後訪れるであろう状況の変化に対応できるような対処をしておくべきだろう。

まとめ

今回は海外ファンドへの積立投資について、途中解約してしまうであろう主な理由をまとめた。

既に積立を行なっている人はもちろん、これから積立投資を考えている人も参考にしていただきたい。

 

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