【2025年最新版】米国高配当株VZ(ベライゾン)は買いか?通信業界の巨人を徹底ファンダメンタル分析

【保有情報】NISA枠(2025/07/06時点)

保有株数:55、2024年1月から購入し半年おき程度で買い増し。

2025年度配当実績:2月・5月合計で54.9ドル。

含み益:55.55ドル

 

企業概要

VZ(ベライゾン・コミュニケーションズ)は、アメリカ最大級の通信サービスプロバイダー

AT&Tと並ぶ通信業界の2強のひとつであり、モバイル通信、固定回線、ブロードバンドインターネット、法人向けネットワークソリューションを提供している。

 

本社はニューヨーク州にあり、2025年時点で1億人以上のワイヤレス加入者を抱える巨大企業。

ダウ平均30銘柄の一角(ダウの犬)でもあり、安定配当を求める投資家に人気のある銘柄として知られる。

 

他社優位性

Verizonの強みは、なんといっても圧倒的な通信インフラ

アメリカ全土をカバーする5Gネットワークの整備では、ライバルのT-MobileやAT&Tと比較して「品質と安定性」に定評がある

 

また、法人向けソリューションにおいては大企業との長期契約を多数抱え、キャッシュフローの安定性につながっている。

さらに通信以外でも、クラウド、セキュリティ、IoT分野へと裾野を広げ、収益構造の多様化も進めている

 

業績

2024年度の売上高は約1,368億ドルで横ばい傾向。

営業利益率は約20%と高水準を維持している一方で、近年は通信業界全体の価格競争の影響で伸び悩んでいるのも事実。

 

EPS(1株利益)は2023年からやや減少傾向にあり、これはインフレや5G関連投資の先行によるコスト増が影響している。

とはいえ、年間配当は継続して増配中であり、20年連続の増配を達成済みという点は高評価ポイント。

 

キャッシュフロー

フリーキャッシュフロー(FCF)は年間180億ドル前後を安定して生み出しており、株主還元の源泉となっている。

2024年には設備投資を一部縮小し、FCFが回復基調に転じた。

 

 

特筆すべきは、FCFの多くが自社株買いや配当に回されており、株主重視の姿勢が明確

今後の利上げ環境では、財務健全性とキャッシュリッチ体質が大きな武器になる。

 

成長性

5G通信の本格普及により、今後数年で新たな収益源が期待される分野として「エッジコンピューティング」や「自動運転通信」などが挙げられる。

特に5Gとクラウドの融合領域ではAmazonやGoogleとの提携も進めており、法人市場における存在感をさらに拡大していく見込み。

 

個人向け契約数の成長は鈍化しているものの、既存顧客からのARPU(ユーザー単価)向上や新サービスのバンドル販売で収益強化を図っている。

 

まとめ

VZ(ベライゾン)は「安定配当+インフラ優位性」を兼ね備えた米国通信業界の鉄板銘柄。

短期的な成長性にはやや課題があるが、5G・法人市場への展開やキャッシュフローの強さから、長期保有に適した銘柄といえる。

 

とくに高配当銘柄をポートフォリオに組み込みたい投資家にとっては、VZは有力候補の一つ。

逆風下でも配当が維持されている点を踏まえると、今の割安水準で仕込むのも十分アリ。

 

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