ここ最近流行っている「米国株」投資。
様々なメリットがあるのだが、それらを自分の投資スタイルに合わせて正しく認識しておきたいところだ。
流行っていると聞いたから、YouTubeでやるべきだと言っている人をよく見るようになったから、というような理由ではなく本当にやるべきかをしっかりと理解しよう。
米国株に投資するメリット
米国株に投資するメリットをいくつか挙げていく。
実際にやっていてメリットと感じている点について4点をまとめる。それが以下。
- 成長性
- 1株から買える
- 配当金がもらえる
- 為替リスクのヘッジになる
成長性
米国株は日本株と比較すると全体的な成長性が桁違いだ。
それぞれの市場平均である日経平均と米国の主要指数であるS&P500、ダウ平均、ナスダック市場平均指数の過去30年を比較してみるとその差は一目瞭然。
日経平均が地べたを這っているのに対し、米国株関連の指数は高い成長を見せている。
今や世界企業の時価総額ランキング上位はほとんどが米国の企業であり、日本の企業は完全に遅れをとっている。
株で利益を出すためのセオリーは「安く買って高く売る」だが、これは株価が成長することが前提の話。
つまり、高い成長性(今後も成長が見込まれる)は投資対象として大きな魅力になるのである。
1株から買える
日本株の場合、100株とか購入できる単位が決まっているが、米国株は1株から買うことができる。
例えばトヨタ自動車は株価が2,192円(2022/04時点)で売買単位が100株なので219,200円必要なのに対し、フォードモーターは株価が15.13ドルなので約1,950円から投資可能なのだ。
GAFAをはじめとする優良企業に少額から投資できるのは大きなメリットだ。
先にも述べたが米国株は長期的に見て成長が期待できるので、買って保持しているだけで大きく資産を増やすチャンスになる。
数千円から超優良企業の株主になれるなんてワクワクしないだろうか。
ちなみに大手のネット証券なら売買手数料もかなり低く設定されているため、費用が抑えられるのも嬉しいところだ。
配当金がもらえる
株を保有していると、その株数に合わせて毎年企業から利益の還元がある。それが配当金だ。
米国企業では株主に対する配当を重視していて、日本では考えられないほどの配当金を安定的にもらえる企業も数多くある。
ただ持っているだけで毎年毎年(通常は4回に分けてもらうことになる)もらえるのだから、それだけで利益になるし企業自体の成長も加われば利益率は更に上がる。
そして配当金がスゴいのは、配当金を再投資することによる「複利のパワー」だ。
配当金により株を買い増すことにより更に多くの配当金をもらえ、それを繰り返すことで雪だるま式に資産を増やすことが出来るのである。
為替リスクのヘッジになる
米国株は米国の通貨であるドルで売買するため、保有資産としてはドルで保有していることになる。
世界で最も使われているドル建の資産を保有することで、日本円の価値が下がるつまり円安になったとしても、その影響を抑えることができるのだ。
この記事を書いている今現在(2022/04)では1ドル128円付近という数十年ぶりの円安水準となっている。
これにより輸入品の多くが値上がりするため、実質的に保有している円の価値が大きく目減りしてしまうわけだ。
エネルギーや食品をはじめ多くを輸入品に頼っている日本としては、この為替リスクを考えておくことは非常に重要。
単に銀行預金として円を保有しているだけでは、その価値が半分になってしまうということもあり得るわけだ。
米国株に投資する目的を決める
米国株のメリットが分かったら、ぜひ投資してみたいと思うかもしれない。
ただ、いきなり人気銘柄や知っている企業に投資するのではなく、まずは目的をハッキリさせるべきだ。
なぜなら、いくら成長性が高いと言ってもそれはあくまで平均値の話なので全ての企業がそうではなく、低迷している企業だって倒産する企業だってある。
また、配当金を多くもらえる企業があるのは事実だが、成長していてもほとんど配当のない企業もあれば、配当金が多くても先行きが不透明な企業だってあるのだ。
何を主軸にして、どんな企業を中心に買っていくかが非常に重要になってくるわけだ。
これは行き着くところ銘柄選択になるのだが、正直簡単ではない。
継続して勉強が必要だし、購入する企業に関してはとことん調べて自分が納得した上で買うべきだ。
私が米国株投資をする目的
参考までに私が米国株投資をする目的を挙げておく。
目的は以下の2つ。
- 月に5万円の配当収入を得ること
配当金は再投資 - 大きな株価成長が期待できる企業に投資して、1〜3年程度のスパンで売却益を得ること
魅力的な商品やサービスを展開する若い企業や株価が割安な企業が対象
まとまった金額をドカッと投資するわけではなく毎月決まった金額を買い増ししていくスタンスだ。
比率としては、配当投資7割、成長株投資3割といったところ。
2020年の年末辺りから始めたばかりなので実績としてはまだまだだが、5年以内にはある程度形にするつもりだ。
今回のポイント
米国株投資には日本株には無いメリットがある。
それが今回まとめた以下の4つだ。
- 成長性
- 1株から買える
- 配当金がもらえる
- 為替リスクのヘッジになる
これらのメリットをよく理解した上で、自分の投資スタイルに合っているならポートフォリオに加えてみてはいかがだろうか。
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