「肉体労働をすれば痩せる」ということはない。10年やってみて、むしろ病気になるリスクが高いと感じたのでその理由をお話しする。
肉体労働が体を使う仕事であるのは事実だが、かと言ってそれで痩せるということはあり得ない。
事実、私の周りの職人は結構太っている人がいる。
さらには、太っているというだけでなく、明らかに不健康な人も多く、病気になるリスクも高いと感じている。
この点について、建設現場で働く職人として約10年の経験から分かったことがあるので、今回お伝えすることにした。
「肉体労働→痩せる」があり得ない理由
単純に肉体労働をしても痩せないと断言するのは、体型や体脂肪率を左右しているのが「食事」によるところが大きいからだ。
まず痩せるためには非常にシンプルな以下の公式が成り立つ。
『摂取カロリー < 消費カロリー』
つまり、消費する以上に摂取し続ければ当然太るし、逆に摂取カロリーさえ抑えてしまえば、痩せることは可能なのだ。
もちろん、カロリーだけ考えれば良いのではなく、低脂質・低糖質で高タンパクなものを食べた方がベター。
それで私の周りを見渡してみると、職人でも太っている人は結構いる。
そういった人を見ていると、毎日のように弁当+カップラーメンを食べたり、お酒が大好きだったり、食事にはほとんど気を使っていない様子。
これじゃあいくら仕事で体を動かそうと、それ以上にこってりしたものを摂取しているのだから、痩せるわけがない。
肉体労働者が痩せ“やすい”のは事実
肉体労働をしただけでは痩せないが、「痩せやすい」のは間違いない。
なぜなら、毎日デスクワークをやっている人よりは明らかに消費カロリーが多く、筋肉量も多いと考えられるからだ。
筋肉量が多いと基礎代謝や動いた時のカロリー消費が大きいため、太りにくく痩せやすいと言える。
これが、ダイエットにおいて胸・背中・脚など比較的大きな筋肉の筋トレが効果的である所以。
体の中でも大きな筋肉を成長させて、カロリー消費を増やすのが狙いなのだ。
むしろ病気になるリスクが高い!?
毎日汗水垂らして体を動かしていれば、痩せなかったとしても健康には良いイメージがないだろうか。
確かに、筋力・体力は維持しやすいし、心肺機能・内臓機能の向上にも貢献してくれるだろう。
ただ、建設現場で働く職人のような肉体労働は、むしろ病気になるリスクが高いと感じている。
その理由が以下。
それぞれ説明していこう。
有害な環境下での作業
私のような職人は、過酷な環境下での作業も多い。
例えば吸ってはいけない(吸い込みすぎると良くない)粉塵が舞う空間や、雑菌が多く潜んでいそうな空間での作業など。
これらが直接的な原因となって引き起こされる病気もあるし、持病が悪化してしまうなどのケースもあるわけだ。
この点は、3K(危険・きつい・汚い)と言われる肉体労働の宿命かもしれない。
未だに多い喫煙者とモラル
ここ最近ではタバコも値上がりし続け、禁煙ブームや分煙の徹底により、喫煙者も減っている傾向がある。
ただ、私の周りでは喫煙率が非常に高く、詰所が喫煙の時もあるため、非喫煙者が受動喫煙の被害を被ることもしばしば。
帰りの車内でも同じことなので、肺がん・咽頭がん・喘息などのリスクは高くなってしまうと言えるだろう。
そしてタバコを吸っている当の本人は、他人を巻き込んでいるという認識が低い人が多いものだ・・・
病院に行きにくい環境
建設現場で働いていると、休みはすごく少ないし、有給休暇なんてもっての外。
参考:職人は日雇い?時間を売って稼ぎ続けることのリスク【働き方革命!】
そうなると、そもそも病院に行くタイミングが非常に少ないから、よほどの自覚症状がなければ行かない人が多い。
もしくは、国民健康保険の被保険者で、保険料を払っていないがために保険証を持っていないなんて人もいるくらいだ。
一般的なデスクワークのサラリーマンにしてみれば考えられないかもしれないが、これが肉体労働者の実状なのだ。
補足:本気で痩せたいと思うなら
もしあなたが本気で痩せたいと思っているのなら、食べ物には最大限気を使うべき。
特に、カロリーを気にするだけではなくて、低脂質・低糖質で高タンパク・高食物繊維なメニューを選べると良い。
ただでさえ普通に食事をしていたのではタンパク質が不足していると言われていて、それが肉体労働ともなればなおさらなのだ。
元々美味しい料理(特に外食)というのは高カロリーなものばかりだから、意識的に食べ物を選ばなければ、まずバランス的にはめちゃくちゃ。
例えば鶏のむね肉・カジキ・牛ヒレ・キノコ類・豆類・豆腐・ブロッコリーやホウレンソウなどの青野菜・・・
とまあ色々あげたが、毎回これらの食材を使って料理を作るなんてことは、料理が趣味でもない限り無理だろう。
それでも筋肉の成長には筋肉の元になる栄養、特にタンパク質が不可欠なのだから、なんとかして手軽に摂取したいもの。
そこで登場するのが、「プロテイン」だ。
プロテインは何十年も前からトレーニーの間では飲まれ続けているし、最近の商品はタンパク質以外の栄養価も高く本当に美味しくなった。
味には好き嫌いがあるだろうから、できるだけ吟味して選んでほしい。参考までに私が飲んでいるものをご紹介しておく。
参考:もっとでっかく上を目指せる成分を1杯に凝縮!『パーフェクトパンププロテイン』
まとめ
肉体労働で痩せるというのは間違いで、むしろ病気になるリスクが高い。
これは有害な環境下での作業や喫煙率の高さに起因している。
肉体労働が筋力や体力の維持などに貢献するのは事実だが、体型や健康とは全く関係ないということだ。
今回のポイント
肉体労働をするだけでは痩せない。食事管理を徹底し、特に不足しがちなタンパク質を上手に摂取するためにプロテインを活用しよう。
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